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田畑の土壌を浄化し、循環を促す麦の力

のどかな風景が広がる鹿沼市千渡の田園地帯。農閑期は、どこの田んぼも休耕し、辺り一帯は地味な土色に覆われています。そんな風景の中で、ひときわ目立つのが、青々とした麦畑。それらは全部、田島さんの畑です(写真右:収穫間近の麦畑は、より一層金色の度合いが増し、風に揺られると金色の海原となる、美しい風景です)。

田島さんの自宅周辺には、麦畑が、数カ所に分かれて点在しています。大麦が計八〇アール、小麦が計四五アールほどで、大麦(六条大麦)は出荷用、小麦(農林六一号)は自家用として作ってています。大麦は、お父さんの代から、つくり続けてきましたが、小麦は、田島さんが、十五年ほどまえから、土づくりのために、育て始めたそうです。

かつては、米の「裏作」としての麦づくりは、どこの農家でも行っていましたが、時代が変わり、いまでは、田島さんのところだけ。「麦は、土をフカフカにしてくれます。土壌の循環を促進し、余計な肥料分を入れなくても農作物がよく育つなど、田畑輪換には、欠かせません」と、田島さん。根菜類や葉物などの畑作がメインの田島さんのところでは、麦は「輪作」の一環として大事な作物です。吸肥力の強い麦の根は、根菜類や葉物をつくって肥えた畑を適度に痩せさせてくれる…。つまり、土の中の余分な養分を吸い、土壌をバランスのよい状態に戻してくれるというわけです。同時に、麦の茎を畑に入れると、土中の通気性を促進し、また、分解が遅いので肥料分が、ゆっくり効いてくれるというメリットもあるのだそうです(写真左:2月下旬の麦畑に立つ田島さん)。

「輪作の中に麦を組み込んでいくと病害虫が発生しにくくなり、また、根菜類や葉物がおいしく育ちます。先人の知恵と自然の力は本当にすごいと思いますよ。毎年、収穫した小麦を自家製粉してつくる手打ちうどんの味は格別です。香り・甘味など小麦本来の味が楽しめ、とても贅沢な気分になります。麦蒔きが終わると『これで来年もいい土ができる』とホッとします。よくよく考えれば、麦づくりは、有機農業の第一ステージなのかもしれません」と、田島さん。
そんな田島さんが、馴染みの製麺屋さんに頼んで、毎年作っているという『田島うどん』を、今年は、多めに製麺して頂きました。ぜひ、釜揚げで、その風味を味わってみて下さい。


(写真上:自宅の納屋にある製粉機で、自家用は製粉します。手打ちうどんは、ご家族皆さんの大好物だそうです。)

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百年を越える杉線香作り

駒村清明堂が、恋瀬川の源流近く、紫峰筑波山に抱かれる八郷の地に、水車小屋を構え、杉線香を作り続けて、百十年になります。

「祖先は、明治半ばに、新潟から栃木へと移り住み、杉線香作りをしていたようです。明治の後期になって、初代と二代目が、幼子の三代目を連れて、八郷に移って創業しました。その当時は、栃木から下館までしか、汽車がなかったので、下館から、歩いて、八郷まで来たそうですから、それは、大変だったでしょうね。
大正の頃には、この近くにも、10軒以上の水車があって、菜種油を絞ったり、そばやうどんの粉を挽いて商売している家があったそうです。私が、子どもの頃にも、5〜6軒の動く水車を見た記憶がありますが、時の流れとともに動かなくなり、今では、わが家だけになりました。

駒村清明堂の杉線香には、樹齢50年以上の粘りのある杉の葉を使用しています。杉も、それくらいの樹齢がないと粘りがでないんです。人間と同じでね(笑)ゆっくりと育ってきた杉を自然乾燥させた後、手で葉のみを摘み取り、水車で2日ほど製粉します。こうして、粉末になったものを、お湯で練り、棒状にし、乾燥して、線香にします。杉に含まれるヤニが糊のかわりになるんですが、その練り加減が難しいところです。原料の質やその日の天気によって、粘りも香りも微妙に違ってくるので…。この杉線香の香りは、原料に何かを混ぜたり、加えたりして『作る』ものではなく、杉本来の香りを、引き出しているだけなんです。だからこそ、職人の腕が、ものを言います。自然が相手の杉線香作り、製粉までの行程は、明治の創業以来、変わったことはないです、ここの風景と仕事は明治のまま、ずっと変わらずですよ。」と、五代目当主の駒村道廣さん。

お線香を束ねる作業には、駒村さんのお母さんも加わります。作業台の板は、使い込まれて、とても、艶やかです。「私が嫁入りしてから、新調したことはないから、間違いなく60年は使っているよ。」と、笑うお母さんは、この道60年の職人さんでもあります。「束ねて、なんか変だなと数えてみると、1〜2本多かったり、少なかったりする事があるんですよ。」と、まるでセンサーばりの感知力を発揮されるお母さんは、杉のアロマ効果なのか、とても、80歳を超えていらっしゃるようには見えません。

輸入線香が圧倒的な中、昔ながらの製法で、丁寧に手作りされる駒村清明堂のお線香は、ほのかに甘く、やわらかく、どこか懐かしい香りがします。どうぞ、お試し下さい。

【品番7600】    水車杉線香    1箱(5束)    945円

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直火焙煎に、想いを込めて

弊社は、昭和五十七年に、自家焙煎店として創業いたしました。以来、味と品質にこだわり、安心・安全で、しかも美味しいコーヒーをお客様に、ご提供することを目標に日々の業務に努めてまいりました。

コーヒーも人と同じ様に、もともとの豆が持っている特徴や育った環境によって、個性は様々です。珈琲実験室は、その個性に合わせて美しさを引き出す焙煎をしています。焙煎は、直火焙煎方式、最高に美味しい料理をつくるのと同じように、つくる人に、技術が必要なこと、時間がかかることから、この方式を導入している工場としては、数少ないうちのひとつです。

お届けの有機コーヒーは、その証である有機JASマークが表示されるまでには、生産者だけでなく、輸入業者、ロースターも、有機取り扱いの認定を受ける必要があります。

そのためには、種まきまたは植え付け前3年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない畑で栽培すること。栽培期間中ももちろん、禁止された農薬や化学肥料をしようしないこと。遺伝子組み換え技術を使用しないこと。植物防疫法に基づく薫蒸を受けないこと。有機認定された工場で加工されること、いった厳しい条件をクリアすることが必要です。

このような厳しい条件が必要なため、市場に流通している量は、全体の流通量から比べるとごくわずかとなります。 珈琲実験室は、世の中の風潮や流行にとらわれることなく、「自らが納得できるコーヒー」「味わって欲しいコーヒー」「知ってほしいコーヒー」を「想い」を込めて商品にしてきました。「想い」が、お客様に伝わり、陽にコーヒーを焙煎し、商品を送り出せる感謝の気持ちを原動力に、更なる発展と向上を目指しています。ホワイトデーの昼下がりには、とびきりのコーヒータイムをお楽しみ下さい。
ペルー・グァテマラ・メキシコ産の豆をそれぞれの豆ごとに直火焙煎し、
おのおのの持ち味を引き出してからブレンドします。甘み、酸味が、ほどよい中煎り仕上げです。

【品番2639】オーガニックソフトブレンド豆 150g 504円
【品番2640】オーガニックソフトブレンド粉 150g 504円
【品番2646】無漂白珈琲フィルター102 100枚 231円
【品番2641】有機ドリップパック 7g×10 588円