
newsvegeta's VEGETABLE NEWS (2025/07/29)
《231》連日の猛暑、まだ続きそう…。この暑さに加え「夕立」もなく、お湿りゼロ?!!畑もカラカラ、地域によっては田んぼの水がない?!社屋周辺の田んぼは用水完備?!でひとまず水の心配はなさそう、出穂もはじまり、早くも首をたれる稲も見受け、昨今の「米不足」に、頼もしくもあり…?!これから播種や定植が始まる秋冬作がきがかり…、何しろ暑い…雨が待ち遠しいところ、さて
《230》梅雨明け!気が付けば学校は夏休み突入!!そして参院選…風があっても日射しがやはり強烈!そして草の勢いがすごい!!中で葛もすごい!元の木が、どんな木だったか?と思うほど覆われて…。さてさてどうなるんでしょうか?草木に覆われた耕作放棄地や里山など、かつては植林したであろう、杉や桧たち、枝打ちや間伐も下草刈も行われず、このまま?と思わせる山が…林業地といわれるところとは違って、なお深刻なのかなぁ。せめてきらきら反射するパネルに覆われるのは避けたいものと…
小松菜 茎が虫に食べられ全滅です
ブルーベリー 32W~でお願いします7/25:茨城/萩原ファーム・萩原博之さん
人参 ほぼダメ 31Wが限界みたい
疲れた だるい 暑い 息苦しい7/21:茨城/常総センター・桜井義男さん
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令和のコメ高価格への自論・推論
令和 7 年 7 月下旬
かすみがうら市西野寺 682
竹村 愼一
30 年前のコメの価格になり社会も農家もビックリ状態です。各分野でいろいろ原因が言われています。私は農民歴 48 年。今年 48 作目の田植えをしました。12 月に 67 歳になる者です。
日本の農業者の平均年齢は 68.7 歳とも 68.9 歳(資料に差)とも言われていますので業界では若い方でしょうか?今水田面積 2.8ha(内借地0.8ha)除草剤 1 回の有機肥料栽培。苺 200 坪(昨年まで 400 坪その前600坪)を米も苺も直販や産直にて販売をしてきました。
今回のコメの急な高値の原因は、新聞・テレビ・ラジオ・ネット等でいろいろ言われています。私は農家の立場から見えた米価格急上昇の推論をたてましたのでお聞きください。我が地域では、市役所農林水産課と農業協同組合の名前並記により毎年「かすみがうら市農業再生協議会」の名称で「令和 7 年度水田営農実施計画書(兼水稲共済加入申込書兼変更届出書)」という書き込み書が 3 枚複写(うち 1 枚は控え)のものが送られてきます。
農業者の住所・氏名・水田の所在地一筆ごとに各現状。台帳面積。耕作面積。所有(自作か・賃貸か)賃貸地はその期間・賃貸者名。作物等名。実施面積(栽培面積)品種名(コシヒカリ等)畑地化(畑として活用しているとき)水稲作付最終年。等級・植年。と実に細かい
それに水田活用の直接支払交付金・特別栽培米作付助成金共に希望する。希望しない。に○を付ける。水稲共済加入の選択とあり、加入する。加入しない。〇を付ける。これらの他にもあるがマアこんなところにしておきます。
これらが前年度申請した、いや提出した数字や名称等が入力印字され各農家へ送られてきます。農業委員会の名簿者すべてです。法律改正までは 40 アール以上の農地を確保している方が農業者と定義されていましたが、ここ 2、3 年前から法律が改正され市町村によって条例で制定できるようになりました。所によっては、会社員などでも 1 とか 2a でも農地を取得でき、農業者となれるようです。わが市がどうなったかは把握していません。
よってこの届けられた書類を確認して問題が無ければそのまま認め印を押して(名前まで印字済み)提出。問題や違いがあれば訂正して提出します。これらがまとめられ茨城県に送られ、国がまたそれをまとめ集計します。そして様々な減反政策割り当てや補助金を県へ市町村へ農協へ各農家へとなります。大潟村の方はそんなの私の方ではないと言っていました。所により名称が違うのかもしれません。庄内の方はあると言っていました。私は多分このデータを基に全国の栽培面積を出しているのではと思っています。固定資産税の面積ではないと思います。農水の予算をカットし続けているのは財務省。農水の予算をカットできると出世(鈴木先生曰く)する。そこに「坪刈り」をして毎年秋に作況指数を出すもとと考えます。そしてその年の米の収穫量を出すものと思われます。農水省のデータに米の流通実績が掲載されますが、これが発表されるのは流通し出回った 2 年後ぐらいです。
各農家は面倒なので、書類を見ることもなく認め印を押して提出している方が多いです。ほとんどの農家と言われる方は90%以上今や、賃貸や請負に出しているデータがあります。たぶんどこに自分の田んぼがあるのかさえ分からない方も多いと思います。相続で引きついだだけで、田んぼはどうなっているか近所や親戚の方に聞いて対応しているのが現状です。認め印だけ押してこの調査用紙を提出するだけでも良い方です。提出しない方も多いことかと思います。私はあまりにも経営情報丸出しの内容と、前は自動的に共済加入となっていたので、反抗的に提出してきませんでした。すると提出督促状や電話による督促があります。しておくと前年に準じて対応する旨連絡があります。20年以上現場とは違うデータが残り基礎となっていきます。耕作放棄地が出てきてもそのまま数字は生き続けます。特に中山間地の谷津田は今やほとんど放棄地、原野となっています。この頃減反政策を飼料米栽培として目先を変えてからは、谷津田を山林に変更するよう行政から呼びかけの案内回覧が入るようになりましたが、そんなのどこにあるかさえわからない世代にとっては、反応できません。かつて隣接する町で行政が積極的に谷津田放棄地の地目を山林にしたことがありました。結果固定資産税の増額と減反割り当てが減った面積分耕作地に拡大し、地域が混乱したことがありました。耕地整理ができていても6アール、8アール、不整形や深い田んぼ(機械が沈む)の水田は借りてもらえず放棄地が所々にあります。柳の木が生えているところもあります。
令和6年2月全国の農業事業体は、88万3300戸と私の見た資料にはありました。上記のようなことで全国の農家の提出書類に、1事業体1農家で10アール 1 反づつ違ってきたら、収穫量で400㎏/10aで全国農業事業体88万3300戸をかけると約35万3300㎏。備蓄米放出量に近い数字になります。
小泉農相は来季からは「作況指数」は出さないと明言しました。もしかしたらこんなことに関係しているのかもしれませんね?
以上私の、自論・推論でした。とにもかくにも国民・同胞が概ね平和で安心と感じて、日々重ねられる暮らしができる世の中であるべきと考えます。そのためにも生命維持の大きな要の安定的食糧確保をして農民も個人事業者も会社員も公務員もみんなトモにありたいです。
日本型有機栽培との崩壊と今後の展望
2002年の3月に我が家へアフリカのモザンビークからジャイカの研修生が来ました。私は得意になって日本の有機農業を説明しました。
その後、家の廻りの施設を見学していたとき、「あれは、何ですか?」と尋ねられました。トラックのアルミのコンテナに、大豆をはじめ、有機肥料をネズミよけに入れておいたものでした。そのとき、そのことを説明しようと思ったのですが、頭によぎるものがありました。「もしかして、私は、彼に恥ずかしいことをしているのではないか」という考えがよぎりました。彼らは、国民が飢えで困窮しているのを何とか救おうと日本に来ているのに、私は、食べられるものを肥料にしているのです。私は、通訳の方に説明しないでほしいとお願いしました。
欧州の有機栽培は、15ヘクタールから20ヘクタールの農地面積を持つ家族経営の農家が、家畜を飼い、その堆肥を使い、また、輪作をして農場内循環農業を行っているそうです。日本のように、窒素、燐酸、カリ等を輸入穀物や鉱物によって成り立っている有機栽培とは大きく異なります。どちらの栽培方法でできた作物を活用者たる方々が、選択するかは、明らかです。BSE の問題から肉骨粉がなくなり、有機の窒素肥料の確保が極めて難しくなり、くわえて、微量要素は、土壌から不足し、海藻を施すぐらいでは、とうてい足らなくなってきています。残飯のリサイクルも、食品添加物や重金属の問題で安全性が心配されています。いま、日本の有機農業は、極めて不安定になってきています。
国際問題も、厳しい状態に追い込まれつつあります。WTO問題をはじめ、2005年EU大統領が登場し、世界支配階級層「クラブ.オブ.アイルズ」がその姿を現してくるそうです。「ユビキタス」を使いコンピューターで管理された社会になることもいわれています。我々は、みんなで知恵を出し合い、同じ土俵に乗らず、戦わず、新しい日本型次世代有機農業を確立しなくてはならないと考えます。