
newsvegeta's VEGETABLE NEWS (2025/09/23)
《239》気温は下がったものの、日射しが強い!風は秋を感じさせる?これまでに経験のない暑さが続き、暑さの記録を数々更新、しのぎやすくなってくると思いつつ、秋の味覚が出回ってくると良いいなあ…。でもこの暑さの影響は、まだまだこれからかも知れませんね。田んぼはおおむね稲刈りの目途がたってきたように思えますが、畑はいかがでしょうか?
《238》こがね色だった田んぼも、稲刈り終わったところから、次第に緑に…例年に比べ早い?きっと元気にひこばえになる?あまりに高温が続き、秋の花形?!里芋やさつま芋が不作?それでもかの地では、大きな鉄鍋で「芋煮」、みのり多き秋となるよう祈るばかり、はやく秋晴れにな~れぇ
人参 まだ先が読めない
里芋 細々と
長ねぎ 全滅、今年はゼロ
9/15:茨城/常総センター・桜井義男さん
2025・9月中旬の圃場・野菜状況
9/15:茨城/常総センター
台風15号以降雨は降った。ここ2~3日は続けて降っている。畑はぬかって入れないがそれはそれでありがたい。しかし、もう遅い。どうにもならないくらい遅すぎた。作物も財布も干からびてしまい農家は焦りで疲弊しきっている。
前号で紹介したやっと芽を出した人参は茶色くなって半分が消えてしまった。適期外だとわかっていて種を蒔いてみた。半分諦めてはいるが出荷するものがなくなったら大変だから残りの生き残りに過重な期待をしている。耐暑性があるというベーター536も水分不足には効果がなかった。
ゴボウは全滅。今期は1本の出荷もない。酷暑で弱弱しく育った芽、根切り虫の被害、覆い被さる草。耕起処分してしまった。彼は熱中症で病院に運ばれたので日中の農作業が出来なかった。誰もが日中の仕事ができないので仕事は遅れるばかり状態。こんな猛暑が来年も続くのなら秋まき、初夏に収穫して冷蔵庫出荷しかないとこぼしている。ゴボウを作付けする人はいなくなるかもしれない。
里芋は大減収が予想され、サツマイモは試し掘りしたら育っていない。出荷日を遅らせ続けているがベニアズマは出荷即終了になるおそれがある。紅はるかはまだ先の話。
さらに追い打ちをかけているのがアライグマ、イノシシの被害でかなりの食害を受けている。写真は私が捕獲した47匹目のアライグマ。彼らにとってサツマイモは大好物で、このままではかなりの面積が食べ尽されてしまう。4日前、仲間の乗用車にイノシシが激突して車が壊された。それほど近辺では農家にとっての害獣が増えている。害虫はさらに増えている。写真はコガネムシの成虫。この幼虫が作物の根をかじる。猛暑で世代交代が早く被害はどうしようもないほど広がっている。事務所の戸を猫が入れるほどの隙間に開けているが一晩に7匹は入ってくる。(掃除機で吸収)
その他、ねぎは分決しないし細い。枝豆は実が入らなかった。ただ良かったのは米とレンコン。雨こそ降らなかったが河川にはたっぷり水があり田んぼに入れているから問題はなかった。
畑では自家用の青ウリとカボチャが頑張っている。水不足や熱波に負けなかった。カボチャは甘く、青ウリは柔らかい。次年度は出荷用に作ろうかと思った。何らかの希望がなければ農家なんてやってられない。